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魚市的失物

日期:2007-08-01 22:00:54     瀏覽:1849    來源:東莞富瑞斯日語
魚市的失物
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       地下鉄を降りると、魚のにおいがする。都営大江戸線の築地市場駅。朝日新聞の最寄り駅なので、毎朝のように鼻をくんくんさせている。年の瀬を迎えて、市場かいわいは、おせち料理の材料を買い求める人々でごった返し始めた。

 市場の正門に、気になる掲示板がある。日々、落とし物や忘れものが書き出されている。「ふぐ1尾、はも1尾、ひらめ2尾」「數(shù)の子」「かんぱち、あいなめ」「かわはぎ」などなど。おいしそうな品物がいつも並ぶ。
 生ものが多いので、ついつい心配してしまう。腐る前に持ち主が現(xiàn)れればいいけれど、來ないときはどうするのだろう。出入りの業(yè)者が引き取って、さばくのか。そう思って、市場のベテラン職員に問い合わせたら、「去年まではそうでした」という答えが返ってきた。
 規(guī)則に沿って、業(yè)者が買い取る。その売上金を警察に屆け出る。半年たって、だれも名乗りでなかったら、その代金を?qū)盲敝鳏摔沥螭榷嗓?。いまどき、ほっとするような制度があった。それが昨夏から、「安全と安心を?yōu)先させる」という理由で、日を置かずに廃棄処分にするようになった。
 「テロ対策」のひとつだという。保管中に爆発でもしたら困ると考えてのことだ。かつては、冷凍マグロが一匹ごろんと落ちていたり、逃げ出したスッポンが歩いていたりした。テロの影などなかった時代のこぼれ話だ。
 で、スッポンはどうなったのか。さぞ高値がついたろうと思いきや違った。雑食なので、逃走中にゴミも食べたかもしれないと敬遠され、売れなかったらしい。

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